FXのピボットとは?使い方や計算方法、MT4/MT5での表示方法、トレード手法を解説

更新日
2022年11月10日
作成日
2022年4月1日

ピボット」と呼ばれるインジケーターを聞いたことがあるでしょうか?

海外では広く使われており、大口の投資家や機関投資家にも意識されている指標です。
一方、日本ではあまり有名ではなく、一般のMT4/MT5にも標準装備されていません。そのため、使ったことのない方も多いでしょう。

ピボットを使うと相場の勢いがよく分かり、エントリーポイントも見つけやすくなります。
さらに誰が見ても同じ結果となり、期間設定などを行う必要もないので、初心者にもおすすめです。

ピボットは表示されるラインが7本あり、それらを活用して多彩なトレードができます。
反面、使い方がたくさんあるため、分かりにくい面もあるでしょう。

そこでこの記事では、ピボットの見方や使い方計算式などを詳しくお伝えします。
さらにMT4/MT5への導入方法や、実際のトレード手法も紹介しますので、これを機会にぜひピボットを使ってみてください。

ピボットとは(PIVOT)

ピボットとは、7本のラインで構成されるテクニカル指標のことです。
英語ではPIVOTと表記しますが、そこには「回転軸」や「方向転換」などの意味があります。
つまり、相場がどちらに向かうかを示してくれるというわけです。

なおPIVOTは通称であり、正式な名称は「The Reaction Trend System(リアクション・トレンド・システム)」と言います。
Reaction Trendは「レンジ相場」のことを言い、元々はそこでの活用を目指して開発されたインジケーターです。
しかし同時にトレンド相場でも活用できることから、高い評価を得ています。

ピボットを使うメリット

ピボットで表示されるラインのベースは、前日の終値・高値・安値の3つです。
そこから翌日の値動きの基準となる水平線を計算し、それらがレジスタンスラインサポートラインとして機能します。
そのことから、逆張り順張りのエントリーや決済における目安として使えるのです。

また通常のピボットでは使用するデータが固定されているので、期間設定なども必要ありません。
その他のパラメータも一切ないので、誰が見ても完全に同じラインが表示されるのが特徴です。

よく使われている指標、例えば移動平均線で言えば、期間の設定やチャートの時間足次第で描くラインが大きく変わります。
MACDRSIボリンジャーバンドなども、設定次第で見え方が変わるでしょう。
またインジケーターによっては、数値として70%を意識するのか80%で意識するのか、トレーダーによって個人差が生まれることもあります。

その点ピボットは初心者から機関投資家まで、全員が同じラインを見るので、それだけ信頼性が高くなるというわけです。

ピボットは海外で広く使われているため、ロンドン市場ニューヨーク市場などで良好に機能します。
また前日のデータを使い、効果が及ぶ範囲が翌日になるので、デイトレードなど比較的短期の売買に向いています。

ピボットの開発者

ピボットは、アメリカの投資家・投資法のインストラクターとして活躍した、J.W.ワイルダーが開発しました。

ワイルダーはピボットの他にも、有名なインジケーターであるRSI(Relative Strength Index)やDMI(Directional Movement Index)などの開発者として知られています。
さらにパラボックATR(Average True Range)なども手掛けており、その多くはMT4/MT5にも標準搭載されているので、使ったことのある人も多いでしょう。

彼が開発したインジケーターのユーザー総数は、世界で最大であるとも言われるほどで、一部ではテクニカルマニアとも呼ばれています。
このことからも、ピボットが優秀なインジケーターとして信頼できることが分かるでしょう。

ピボットの見方・使い方

ではさっそく、ピボットの見方や使い方について見ていきましょう。

ピボットには「回転軸」「方向転換」などの意味があるように、基本的にはラインを活用して相場の転換や回転を見つけることが活用法となります。
相場に掛かっている圧力を判断し、ここから上がるのか下がるのかを判断するということです。

ピボットを構成するライン(ピボットポイント、レジスタンスライン、サポートライン)

ピボットを読み解く上で欠かせないのが、チャートに表示される7本のラインを理解することです。

多くのインジケーターでは、表示されるラインは1本か2本程度が多いでしょう。
それに対しピボットの7本は数が多いため、漠然と見ているだけでは上手く活用できません。

本数的には7本ですから、α±3まで出した場合のボリンジャーバンドと同数となります。
見方としてもボリンジャーバンドと同じく、中心線の上下に、3本ずつ対称的なラインが表示される形です。

ラインにはそれぞれ名称が割り振られており、それぞれ下記のようになっています。

  • レジスタンスライン3(R3)
  • レジスタンスライン2(R2)
  • レジスタンスライン1(R1)
  • ピボットポイント(PP)
  • サポートライン1(S1)
  • サポートライン2(S2)
  • サポートライン3(S3)

ピボットポイントは、全体の基準となる中央値です。
S1~S3とR1~R3は、それぞれ強度のレベルは異なるものの、機能的には同じグループとなっています。

それぞれのラインの役割(レジスタンスライン、サポートライン)

ラインの役割の概要を簡単に説明しましょう。

まず、ピボットポイントからは相場の方向性が伺えます。
価格がピボットポイントの上にあれば相場は上昇傾向なので「買い」を検討、価格がピボットポイントより下なら相場は下落傾向なので「売り」を検討、という判断です

その上下のラインのグループは、その名の通り、レジスタンスラインやサポートラインの機能を持ちます。

  • レジスタンスライン1(R1)とサポートライン1(S1)
    前日と同程度の価格変動で収まる場合に、目安となる反発点です。
  • レジスタンスライン2(R2)とサポートライン2(S2)
    前日以上の価格変動があった場合の反発点の目安になります。
  • レジスタンスライン3(R3)とサポートライン3(S3)
    想定外の大きな価格変動があった場合に用意されたラインです。

外側に行くほど確率が下がるという意味で、ボリンジャーバンドと似ています。
違いは、ボリンジャーバンドが時には上下に大きく動く曲線であるのに対し、ピボットは変化がない直線ということです。
そのため、次の更新のタイミング(日が変わる時)まで安定して使えるのがメリットになります。

つまり線の数は多いものの見方はシンプルで、それぞれが強度を違えた反発点であり、突破されたら次のラインが迎え撃つということです。
そして最終的にレジスタンスライン3(R3)やサポートライン3(S3)が突破されたら、次は後がありません。
これは、行き過ぎた勢いであり、翌日には新しく形成されたラインの中に収まる可能性が高くなります。
2日続けて最終ラインが突破されることは、ほぼありません。

オリジナルのネーミング

なお、開発者であるワイルダーの著書では、これらのラインの名称の付け方が少し違っています。

レジスタンスラインであるR1やR2が、そこではS1やS2と表記されているのです。
このSは「Sell」の頭文字であり、ここが「売り」のチャンスであると示しています。
言わば、S1は売りのファーストチャンス、S2はセカンドチャンスというわけです。

同じく、サポートラインであるS1やS2は、B1やB2という表記になっています。
このBは「Buy」の頭文字であり、つまりここが「買い」のチャンスになるという主張でしょう。

さらにR3やS3はそれぞれ、HBOPやLBOPという呼び方をされています。
これらは「High Break Out Point」=上昇ブレイク、「Low Break Out Point」=下降ブレイクの略称です。
つまり、最終的なトレンド発生の見極め点であることを示しています。

現在のインジケーターの呼び方と原著の呼び方は、いずれも機能としては同じ意味を持っていますが、より直感的にイメージをしやすいのは原著の方ではないでしょうか。

ライン間の距離と価格の位置で、相場の勢いを見る

ピボットで最も基本となる使い方が、相場の圧力や勢いを判断するということです。
見方には複数の方法があるので、整理してお伝えします。

まず、各ラインの距離を確認しましょう。

中心にあるピボットラインから他の線が離れているほど、相場に勢いがあることを示しています。

逆に線の間が狭くなっている時は、相場はレンジ状態にあるということです。
上下の間隔で判断できる所は、ボリンジャーバンドとも似ています。

次に、現在の価格がラインの中でどの位置にあるかを確認しましょう。

位置が高ければ高いほど、昨日よりも上昇の勢いが強いことを示します。

ピボットラインのすぐ上よりも、レジスタンスライン1の上に位置する方が強く、レジスタンスライン2の上ならさらに強い勢いです。

逆も同じく、ラインを突破するほど勢いが増します。

価格がピボットラインより上にあれば買いが優勢となり、下にあれば売りが優勢です。
明確な位置取りがなく、ピボットラインの近くにあるなら、相場に方向性がなくなっているのでエントリーには向きません。

前日との比較で、相場の方向性を見る

先ほどの見方は、今現在の価格を見て判別しようという方法でした。ピボットの主な見方の2つ目は、前日との比較です。

もともとピボットは前日の値動きを元に形成されているので、それ以前のデータは使われません。
そのため、比較するとしても対象が前日のみとなります。
また、ピボットではラインが階段状に描写されるので、非常に比較しやすいのもメリットです。
このように見た目とは異なり、背景に複雑さがないので、初心者でも扱いやすいでしょう。

見るべき点は、現在のラインと前日のラインの水準の差です。
中心にあるピボットラインの動きを比較してください。

ピボットラインが前日よりも上がっていたら、昨日よりも上昇傾向にあることを示唆しています。
前日からラインが下がっていたら、下降傾向にあるということです。

また、直接的な比較は当日と前日の水準になりますが、もちろん連続的に数日間の動きを見ることもできます。
例えば、3日や4日続けてピボットラインが上がっているなら、強い上昇トレンドが持続していると言えるでしょう。

こうした見方は、移動平均線などの見方とも共通します。
例えば、上がり続けてきた価格が、ピボットラインを下に抜けたらトレンド転換の可能性が出てくるということです。

その時点では完全な転換ではなく、押し目買いのチャンスとなっているだけかもしれません。
しかしサポートライン1も下抜けするようなら、トレンド転換という判断が成り立つのです。
ここでも、ゴールデンクロスデッドクロスの考え方が応用できます。

ピボットラインの水準が前日とあまり変わらなければ、レンジ相場になっていると言えるでしょう。

特に、現在のピボットの上下幅が狭くなっている場合は、その傾向が引き継がれていることになります。

サポートライン、レジスタンスラインになる

ラインの説明に合わせて説明済みですが、ピボットライン以外の6本の線は、サポートラインやレジスタンスラインとして機能します。
特にレンジ相場においては信頼性が高くなるので、前日と現在のピボットラインの水準の移動を見ながら判断しましょう。

またラインとしての特徴は、必ず水平線になるということです。
同じサポートラインやレジスタンスラインでも、価格が切り上がったり切り下がったりするチャネルラインの場合、角度が付いてしまいます。
時間の推移に伴ってラインの位置が変わるので、エントリーや決済のポイントを事前に確定できません。
当日中という縛りはありますが、ピボットを使えば予約注文も問題なく使えることもメリットです。

価格はピボットポイントに向かう傾向がある

これはあくまで傾向となりますが、価格はピボットポイントから一時的に離れることがあっても、やがてはピボットポイントの方に戻ってきます。

これは移動平均線と同様で、そのまま突き抜けるか反発するかはともかくとして、一旦は戻ってきて接触する動きを見せるのです。
この性質を利用することも、的確な利確やエントリーの助けとなるでしょう。

ピボットの計算式

次に、各ラインの計算方法について解説します。

利用においては計算方法を覚える必要はありません。
しかしどのようにしてラインが作られるのか、その背景を理解しておくことで、より納得のいくトレードができるでしょう。

  1. 算出方法の概要
  2. ピボットポイント(PP)の計算方法
  3. レジスタンスライン1(R1)と、サポートライン1(S1)の計算方法
  4. レジスタンスライン2(R2)と、サポートライン2(S2)の計算方法
  5. レジスタンスライン3(R3)と、サポートライン3(S3)の計算方法

併せて、各ラインの特徴もあらためて説明していきます。

算出方法の概要

おさらいですが、ピボットは前日の値動きの数値から、翌日の価格の範囲を予測します。
計算するタイミングは、使っているチャートで0時になった時です。
ただし時差がある場合、日本での0時とはなりません。

使うデータは、前日の日足の終値・安値・高値の3つです。
ローソク足が広く使われている日本では始値を加えた4つの数値が重視されますが、海外では元々この3つの値が使われていたので、その名残と言えるでしょう。

ピボットポイント(PP)の計算方法

7本のラインの中心にあり、その日の水準となる線です。
「ピボットライン」とも呼ばれます。

計算方法は、次の通りです。
「(前日の高値 + 安値 + 終値 )÷ 3」

つまりピボットラインとは、前日の終値・安値・高値の平均値を指します。
そこから推測されるのは、このピボットラインの上に当日の価格が乗ることです。
そのため、ラインより価格が上にあれば、推測よりも買われていて勢いがあると見なされます。
下にあれば、推測より売られてしまい、勢いを失っていると判断されるのです。

レジスタンスライン1(R1)と、サポートライン1(S1)の計算方法

ピボットポイントに最も近い、上下の2本のラインです。
これらは計算方法が類似しているので、まとめて紹介いたします。

計算方法は、それぞれ次の通りです。

  • レジスタンスライン1(R1)
    「ピボットポイント + (ピボットポイント – 前日の安値)」
  • サポートライン1(S1)
    「ピボットポイント – (前日の高値 – ピボットポイント)」

ここでは、先ほど計算した当日のピボットポイントを基準に、前日の安値や高値との差を出しています。
そして、その差をピボットポイントからの距離として、ラインにしている計算です。

要するに昨日と同じ値動きをするならば、今日の平均値として推測しているピボットポイントから、この程度の値動きをするだろうなという範囲となります。
そのため、ここが抵抗線や支持線の候補になるのです。
特にレンジ相場ではよく効きます。

レジスタンスライン2(R2)と、サポートライン2(S2)の計算方法

先ほどの2本に次いで、ピボットポイントに近い上下のラインです。
こちらも計算方法が類似しているので、まとめて紹介いたします。

計算方法は、それぞれ次の通りです。

  • レジスタンスライン2(R2)
    「ピボットポイント + (前日の高値 – 前日の安値)」
  • サポートライン2(S2)
    「ピボットポイント – (前日の高値 – 前日の安値)」

ここでは、ともに前日の高値と安値の差がキーになります。
そしてその差をピボットポイントからの距離として、上下にラインを描くのです。
つまり、これらのラインは、前日に記録した最大の値幅がまとめて上下に振られた場合の値動きとなります。

そのため、よほど大きな変動があっても、そうそう簡単には抜けないだろうと推測できるということです。
より内側にあるレジスタンスライン1(R1)やサポートライン1(S1)を価格が飛び越えてきた場合、ここが次の反発候補となります。

そしてここを超えるか、超えなくても接触するような価格の大きな変動が生まれたら、もはやレンジ相場ではないという判断もできるでしょう。

レジスタンスライン3(R3)と、サポートライン3(S3)の計算方法

最も外側にある2本のラインです。
計算方法は、それぞれ次の通りです。

  • レジスタンスライン3(R3)
    「レジスタンスライン1(R1) + (前日の高値 – 前日の安値)」
  • サポートライン3(S3)
    「サポートライン1(S1) – (前日の高値 – 前日の安値)」

基準となるのがこれまでのピボットポイントから、レジスタンスライン1(R1)と、サポートライン1(S1)に変わっていることに注目しましょう。
これらのラインは先ほど説明したように、「昨日と同じ値動きならば、今日の値動きはこの程度だ」という予測値です。

そこに、前日記録した最大の振れ幅がまとめて乗った価格が、レジスタンスライン3(R3)やサポートライン3(S3)ということになります。
つまり、よほどの事が無ければ、このラインは突破されないだろうと推測できるということです。

仮にこれらのラインがブレイクされたら想定外となりますが、それほどの勢いは連日続くものではありません。
殆どの場合、翌日に新しいピボットが引き直されると、その枠内に再び収まることになります。

むしろ、そのような強すぎる勢いの翌日には、半値戻しなどの調整が入るケースも多いでしょう。
しかし勢いが付いていることには間違いないので、その後は再びトレンド方向に戻っていく可能性が高くなります。

ピボットをMT4/MT5で表示する方法

FXで広く使われているMT4/MT5には、初期設定ではピボットが使えるインジケーターは標準搭載はされていません。
しかし、安心してください。
誰でも簡単に公式サービスから無料でダウンロードが可能です。

ピボットを表示させるインジケーターは、一般の開発者などからも公開されています。
それらを探して入手しても良いのですが、ここではまず公式サービスで入手できるインジケーターをご紹介しましょう。
公式の良い所は、何といっても面倒なインストール作業が不要なことです。

  1. 無料インジケーターをダウンロードしよう
  2. 「PIVOT」のカスタマイズ
  3. 「PIVOT」を表示・非表示させる

無料インジケーターをダウンロードしよう

実は公式サービスでも、ピボットが使えるインジケーターは複数登録されていますが、ここでは特にシンプルな下記をご紹介しましょう。

まずMT4の画面を開いて「ターミナル・ウィンドウ」を表示させてください。そして「ライブラリ」タブを開きます。

ここからはMT4で使える数多くの追加機能が利用できますが、検索機能がないのが唯一、不便な所です。
探しやすくするため、表示項目から「インディケータ」以外を外しましょう。

タブ内で右クリックして、「エキスパートアドバイザー」と「スクリプト」を選択解除します。
下図のようになれば大丈夫です。

タイトル欄をクリックして、表示をアルファベット順にします。

ここからリストをスクロールして、「PIVOT」という名前を探してください。
先頭に「PIVOT」と名の付くものだけで20種類もあることが分かります。

ここでは一先ず、一番上にある、最もシンプルな名前の「PIVOT」を選択して右クリックしましょう。
右メニューから「ダウンロード」を選択すると、自動でMT4へのインストールが終了します。

非常にあっけないので、本当にダウンロードできたのか心配になるかもしれません。
しかし少し待つと設定画面が出てくるので、「OK」を押せば、選択しているチャートにピボットが表示されます。

「PIVOT」のカスタマイズ

初期設定の「PIVOT」は、少し見にくいと感じる人もいるかもしれません。

一般のピボットにはパラメーター等の設定がなく、出来ることはラインの色や種類の設定だけですが、ここで試してみましょう。

「PIVOT」の上で右クリックして、「Pivot Pointのプロパティ」を呼び出します。

ここの「色の設定」タブから線種の変更が可能です。

数字と実際の線との関係は、次の通りです。

0:ピボットポイント
1:サポートライン1
2:レジスタンスライン1
3:サポートライン2
4:レジスタンスライン2
5:サポートライン3
6:レジスタンスライン3

線の太さを細くするか、色を薄くすると、ローソク足が見やすくなるでしょう。

「PIVOT」を表示・非表示させる

「PIVOT」をチャートから消す時は、「PIVOT」上で右クリックし、メニューから「分析ツールを削除」を選択します。

再び表示させる場合は、メニューバーの「挿入」から、「インディケータ」>「カスタム」>「PIVOT」を選んでください。

また、ナビゲーターウィンドウからも呼び出せます。
こちらの場合、メニューバーとは異なり、「ダウンロード」フォルダに入っています。

MT5でも、ピボットを利用できます。
MT4に比べると選択肢は減りますが、それでも10種類以上のピボット系のインジケーターが用意されています。

ダウンロード方式もMT4と変わりません。
右メニューから、ワンクリックで導入できます。

ちなみに、当社GEMFOREXでも世界標準のFX取引プラットフォームである「MT4」と「MT5」を利用することができます。
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ピボットを用いたトレード手法

ピボットの各ラインの使い方は説明しましたが、より実践的にピボットを活用したトレード手法を紹介します。
ポイントを押さえると、さらにピボットを上手に使えるようになるでしょう。

ピボットには色々な使い方があり、逆張りと順張りの双方で使えることが特徴ですが、まずは逆張りから説明します。

  1. ピボットを使った逆張り手法
  2. ピボットを使った順張り手法

ピボットを使った逆張り手法

主に相場がレンジ相場となっている時に有効なのが、逆張りトレードです。

手法自体はシンプルで、価格がレジスタンスラインかサポートラインのいずれかに接近したら、そこでの反発を予測してエントリーを準備します。
そのまま抜けてしまうこともあるので、実際に反発したのを見てからエントリーしましょう。

利確は、ピボットポイント、もしくは反対側のラインで行います。

さて、ここで問題になるのが6本のラインのうち、どのラインを重視したら良いかでしょう。
反発を確認してからエントリーするのが基本ですから、あまり先入観は持たない方がいいかもしれません。
ただ傾向としては、下記のように言えるでしょう。

通常のレンジ相場においては、一定以内の値動きの中で、繰り返し上下に動くのが特徴です。
そのため、ピボットラインに最も近い、レジスタンスライン1とサポートライン1の信頼性が高くなります。

相場がトレンド状態にあったり、レンジ相場が終わったと判断されたりする場合は、R2やS2を狙って行くと良いでしょう。

そこも突破されてしまった場合、残るはレジスタンスライン3とサポートライン3ですが、ここの扱いは少し厄介です。
ここまで至るということは、トレンドが発生してると言えるため、反発を狙うにしては確率が下がってしまいます。
そのため、そこで新規にポジションを持つのはリスクがあるでしょう。

ただ、既にポジションを持っている場合は損切りラインとして使えます。

ピボットを使った順張り手法①

レンジ内の逆張りに使えるのが、レジスタンスライン1と2、あるいはサポートライン1や2という内側のラインでした。
一番外側にあるレジスタンスライン3とレジスタンスライン3は、逆張りとしてのエントリーとしては確実性が下がります。

その代わり、トレンドの推進力に乗って、順張りエントリーポイントとなる可能性を持っています。
ハマれば、そこから価格が大きく伸びていくので、大きな利幅を一気に取れるチャンスになるでしょう。

ただしダマシだったり、そこが最頂点だったりする結果も十分あるので、安心はできません。
また、大きくブレイクした反動で、翌日以降に一時的な逆行が起きることもよくあります。
エントリーポイントによっては、一時的に含み損を抱えることもあるでしょう。

いずれにしても、しっかり損切りの予約を入れておくことが必要です。
エントリーした当日のレジスタンスライン2やサポートライン2は、その良い目安になるでしょう。

また、次の日に決済を持ち越した場合は、新しく引き直されたピボットポイントも決済ポイントの候補になります。

ピボットを使った順張り手法②

ピボットにはもう1つ、順張りを使える良い手法があります。
しかも、先ほどの手法よりも出現回数が多く、リスクも少ないのが特徴です。

こちらの場合、まずはトレンドが発生している事が条件になります。
その中で価格が一時的な戻りを見せ、ピボットポイントに接触して反発した時がエントリーのチャンスです。

上昇トレンドなら買い、下降トレンドなら売りで入りましょう。
トレンドが続く限り、価格はピボットポイントから元のトレンド方向に戻っていきます。

反発は必ずしもライン上とは限りません。
少し通り過ぎて、時にはヒゲだけ伸ばし、反転していくこともあります。また、ラインの少し手前で折り返して行くこともあるでしょう。

パターンは様々ですが、一旦ピボットポイントの方に向かい、その後離れて行く動きを見たら要チェックです。
押し目買いや戻り売りを狙えます。

ピボットをさらに活用しよう

最後に、ここまでで紹介できなかったピボットの活用法や、注意点、より収益を上げるための手法などをお伝えします。
日本では知名度が低いですが、ぜひピボットの魅力を発見してください。

  1. 1時間足を対象としたピボットもある
  2. ピボットだけで勝てない場合
  3. 有利な時間帯を見極めよう

1時間足を対象としたピボットもある

オリジナルのピボットは日足をベースにしていますが、それを発展させてもっと短い時間足をベースにしたインジケーターも存在します。

デイトレードなどでは扱いやすいオリジナルのピボットも、瞬間的なトレードを行うスキャルピングなどでは、時間的にカバーする範囲が広くて実用的ではありません。
そこで、ご紹介したいのが、1時間足を対象としたピボットです。

先ほどと同じく、公式サービスからダウンロードしましょう。
MT4の場合は「Pivot_Points_Lines」、MT5の場合は「Pivot_Fibs_Custom」などが該当します。

これらのインジケーターでは、対象となる期間を広い範囲で指定できますが、スキャルピングで利用するなら使いやすいのは1時間足です。
1時間足で設定すると、その前の1時間足での高値・安値・終値で各ラインが描画されます。

設定するには、チャート上のラインを右クリックして、「パラメーターの入力」タブを表示します。
うまく引き出せない場合(チャートのメニューが出てくる場合)は、メニュー中の「表示中のインディケータ」からも選択できます。

この中の「Time Frame」が参照する時間足の選択になるので、「1 Hour」を選びましょう。

更新のタイミングは時間足が締まった時点になるので、毎時0分です。

相場の変動は通貨によってもクセがあります。
どの時間足で設定するのが良いかは、トレードスタイルも関わってくるので、最適な時間足を探してみましょう。

ピボットだけで勝てない場合

ピボットは単独でも強力な指標となりますが、それだけで勝つのは難しい場合もあります。
また全てのテクニカル指標がそうであるように、得意な場面とそうでない場面、両方があるのも避けられません。
特に直近の時間足からラインを算出するピボットは、長期的な流れを読むのが苦手です。

そこで他の指標と組み合わせて使うことで、さらに効果的な取引ができるようになります。
ピボットだけで勝てない場合は、下記のような代表的なインジケーターやテクニカル手法を併用してください。

移動平均線

移動平均線は最も広く利用されているインジケーターですから、使うのは前提条件とも言えるでしょう。
特に期間の長い平均線は、短期的な視点に偏るピボットの弱点を上手く補完してくれます。

日足で言えば、50日・75日・100日・200日などの平均線がおすすめです。
移動平均線が示す長期トレンドと、ピボットが示す短期トレンドが一致したら、エントリーへの強い根拠になるでしょう。

フィボナッチリトレースメント

フィナボッチリトレースメントもピボットと同じく、一定期間の値動きを元に、反発点の候補となる価格を水平線のラインで表示してくれます。

効果を発揮するのは、強いトレンドが転換したタイミングや、一時的な逆行です。
そこで両者のラインが近い位置で揃った場合、反発が生まれる可能性が高まるでしょう。

エントリーはもちろん、利確ポイントの候補にもなります。

MACD

ピボットは、レンジ相場とトレンド相場、いずれにも使えます。
ただそれらの切り替えのタイミングについては明確な指標がないため、「後になって分かる」ケースも少なくありません。
そこで併用したいのがMACDです。

MACDはトレンドや一時的な逆行の初動を掴むのに適したインジケーターなので、ピボットの弱点を補えます。

反面、勢いが出た後のトレンドでは精度が落ちることもありますが、そこはピボットで補えます。

水平線やチャネルライン

相場の中の特徴的な高値や安値を結んでできる水平線チャネルラインは、テクニカル分析の王道と言えるでしょう。
特に水平線はフィナボッチリトレースメントと同じく、ピボットのラインと近い価格に揃う可能性があるので重要です。

レンジ相場においては上下2本のラインが生じます。

それぞれがレジスタンスラインやサポートラインとして機能するので、ピボットのラインと揃えば最強の組み合わせになるでしょう。

有利な時間帯を見極めよう

ピボットは海外、特に欧米圏に利用者の多いインジケーターのため、その効果を発揮しやすいのも海外市場となります。
国内市場で使えないということはありませんが、どうせならより確度の高い時間帯を選びたいものです。

具体的にはロンドンニューヨーク市場の開いている時間帯を狙いましょう。
中でも、市場が開く時間帯がおすすめです。
この時間帯は前日の取引結果を元にするため、そこから導かれたピボットもよく参照されます。
指標には「意識している人が多いほど影響力が高まる」という原則があるからです。

そして傾向としても、市場が開いた時点で価格がピボットポイントの上にあれば上昇モード、下にあれば下降ムードという印象が広がります。
その方向に進めば良し、逆に開いて早々に反発するようなら、その勢いも信用できるというわけです。

また市場の時間帯によっても値動きの傾向があります。

ニューヨーク市場の前半やロンドン市場は値動きが大きい傾向があるので、トレンドに乗った順張りが有効です。
逆にニューヨーク市場の後半は値動きが停滞する傾向があるので、レンジでの逆張り狙いが有効でしょう。

ピボットの注意点

最後に、ピボット使用上の注意点をお伝えしましょう。
いずれも大きな問題ではありませんが、より快適にピボットを使うためのヒントです。

  1. チャートが見にくくなる
  2. 条件反射で闇雲にエントリーしない
  3. ライン同士の距離に注意する

チャートが見にくくなる

ピボットは全部で7本の水平ラインが表示されます。
インジケーターのデザインによっては、日をまたぐ部分の接続もラインで繋ぐため、値動きによってはローソク足が隠してしまうほどでしょう。
さらに移動平均線なども表示させると、画面がかなり賑やかになるのは避けられません。

対処としては先ほど説明したようにラインの太さや色を変えるという方法が、まずあります。
それでも厳しい場合は、チャート画面を複数使い、表示させるインジケーターを割り振るという方法もあるでしょう。

条件反射で闇雲にエントリーしない

ピボットの基本的な使い方はラインに触れたらエントリー、ですが、触れるたびにエントリーしていたら勝てるものも勝てません。
しっかりと流れを読んで、他の指標も参考にして、根拠を固めた上でエントリーしましょう。

特にレンジ相場のもみ合いがあると、1本のローソク足の中ですら頻繁にラインの上下を往復します。
その度にエントリーや損切りを繰り返すと、あっという間に資産が減ってしまうでしょう。

レンジ相場であっても、その中で一定の明確な値動きをしていることが、エントリーの条件です。

ライン同士の距離に注意する

値動きが小さくなると、上下のラインの距離も狭くなってきます。
これは相場が沈静化しているように見えますが、実は激しい値動きへのエネルギーを溜め込んでいる可能性もあるので、安心はできません。
間もなく新しいトレンドが生まれる予兆かもしれないため、安易にポジションを抱えていると危険です。

逆に幅が広がれば広がるほど、価格の上下動も激しくなるので、うかつに巻き込まれないように注意してください。
この2つを知っておくだけでも、トレードでのリスクをかなり減らせるでしょう。

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