今回は、MT4を使ったFXトレードを行う際に常にMT4が安定稼働できるVPSについて紹介しています。
VPSを無料で提供している海外FX業者についても紹介しているため、あわせて参考にしてみてください。

本記事を読むことで、自動売買を利用していて突然MT4が途切れるといった余計な不安は払拭されるでしょう。

無料でVPSを利用できる海外FX業者は？

海外のFX業者には、非常に便利なVPSを無料で利用できる業者があります。
本来であれば有料サービスであるVPSシステムを無料で使えるは有り難いです。
業者ごとにVPSのサービスを利用する条件が設定されていますので、詳しく見ていきましょう。

1. XM
2. GEMFOREX

XM

XMのVPSは光ファイバーの接続で、世界中どこからでもロンドン本社のデータセンターへ接続し、利用することができます。
インターネットの通信環境も安定しているので、停電やパソコンのトラブル時にも関係なくEAを稼働させることができます。

導入条件

XMで口座を開設し、有効証拠金を米ドルで5000ドル入金している必要があります。
また、他通貨であれば米ドル5000ドル相当の額の入金が必要です。
加えて、毎月500往復マイクロロットで実際にトレードしている実績が必要です。

上記条件を満たさない場合、毎月28ドルの使用料金を支払うことで利用できます。

日本語対応の可否

XMでVPSサービスを利用するには、VPSを提供している別会社であるBeeksFXのサービスを利用します。
問い合わせ対応など、サービスの使用言語が英語になるためご注意ください。

GEMFOREX

GEMFOREXも、安定した通信環境のVPSシステムを無料で提供しています。
以下の流れで、GEMFOREXのVPSサービスについて紹介するのでみていきましょう。

1. 導入条件
2. 日本語対応の可否

導入条件

GEMFOREXでは、VPSサービスの利用条件は口座の入金額のみです。入金額は日本円で50万円以上、米ドルで5,000ドル以上となっています。

こちらは、毎月の一定額の取引が必要などの条件はありません。
そのため、VPSサービスを利用したいがために、無理にトレードする必要がなく利用しやすいと言えます。

日本語対応の可否

GEMFOREXのVPSは、Merric Mirror Hosting.lncにより提供されます。
日本語でのサービス対応なので、非常に使いやすくなっています。

FX自動売買におけるVPSとは

最近はFXの自動売買ツールを利用される方も多くなっています。

基本的に自動売買ツールはMT4をベースに稼働します。
せっかく優位性のあるFX自動売買を利用していても、肝心のMT4の通信が途切れることがあれば、その自動売買が機能しません。

VPSを利用することで、安定した通信環境でMT4を動かせるようになり、同時に安定した自動売買ツールの稼働に繋がります。

自動売買でVPSを使用するメリット

この章では、VPSを使うメリットを紹介していきます。

1. EAを24時間安定して起動できる
2. 約定スピードが上がる
3. スキャルピングの精度が上がる
4. 停電によるPC停止のリスク回避

EAを24時間安定して起動できる

EAとはFX自動売買プログラムのことを指し、主にMT4を使って稼働させるツールです。

VPSは24時間安定して稼働してプログラムを動かせられます。
そのため、24時間EAを動かしても途中で通信が途絶えてエントリーが執行されなかったという心配がありません。

約定スピードが上がる

約定スピードとは、FXの注文を出してから、FX業者に注文内容を受理されるまでの時間です。

VPSには、SSD（Solid State Drive）といわれるシステムが搭載されています。
これはハードディスク（HDD）の代わりの記憶装置で、データの読み書き速度がHDDの数倍早くなるメリットがあります。

この機能のおかげで、1秒を争うエントリーや利食いなどの注文が速やかに執行され、約定のスピードが上がります。

スキャルピングの精度が上がる

スキャルピングとは、FXの手法のひとつで、分単位で1日に何度も細かく取引するトレードスタイルのことです。

ここまでご説明してきたように、VPSは安定した通信環境、高速かつ確実な注文の約定を可能にするシステムです。
まさにスキャルピングのような秒単位で正確な約定が必要な手法を使うトレーダーにはうってつけです。

停電によるPC停止のリスク回避

VPSはパソコンの電源を落としても安定して24時間稼働しています。
万が一、停電のような自体が起こってパソコンの電源が落ちたとしても問題ありません。

例えば、EA稼働時に停電になったとします。
しかしながら、VPSが稼働していれば問題なく、エントリーや約定をしてくれます。

VPSを使用するデメリット

非常に安定した通信環境と約定スピード、正確性を備えたVPSではありますが、デメリットもあります。
ここでは、VPSのデメリットに関して説明していきます。

1. 月額コストが発生する可能性がある
2. 初期設定が難しい場合がある

月額コストが発生する可能性がある

VPSは月額でコストが発生する可能性があります。

扱うサービスのグレードにより値段は異なりますが、月額2,000円〜7,000円前後と、概ね1万円以下の設定が多いようです。
サービスのグレードがアップすると、多機能であったり複数口座を利用できたりするようになります。

初期設定が難しい場合がある

あまりパソコンに詳しくない方の場合、初期設定に多少戸惑う場合もあるかもしれません。
しかし、VPSにはサポートシステムが充実しており、サポートセンターの経験豊富なスタッフが対応してくれます。

MT4上で自動売買を行うときのVPS導入方法

VPSシステムを導入して、EAをMT4上で稼働させるにはVPSを契約するだけでなく、リモートで接続する必要があります。
特に複雑な操作はなく、初心者でも問題なく接続し稼働させることができますので、わかりやすく順番に解説していきます。

GEMFOREXでVPSを導入する場合は、以下の通りです。

1. VPSを契約する
2. リモートデスクトップにアクセス
3. アカウントを使って接続

VPSを契約する

契約はGEMFOREXのマイページから申し込み可能です。
申し込みが完了し、マイページにログインすると、初めのページにVPSを申し込み済の表示が出ます。

無料利用の申し込み条件として前述の口座入金額が50万円入っていることが前提になります。
入金額が不足していた場合、有料申し込みと表示されるため予めご了承ください。

リモートデスクトップにアクセス

次にVPSを提供している会社にパソコンから接続しましょう。
Windowsのアクセサリの中に、リモートデスクトップ接続というソフトが入っています。

リモートデスクトップ接続を利用し、VPSに接続します。

アカウントを使って接続

リモートデスクトップ接続ができたら、オプション表示をクリックします。
次に全般タブの中のログオン設定で、コンピューターにIPアドレスと、ユーザー名に自分のユーザー名を入力。

接続をクリックするとパスワード入力が求められるので、VPS会社と契約した際に貰ったパスワードを入力すると接続されます。

まとめ：条件を満たせばメリットの多いVPSを無料で利用できる海外FX業者はある

FXでスキャルピングを行ったり、自動売買を安定して稼働するための必須ツールであるVPSに関して紹介してきました。

通常は有料であるVPSのサービスも、海外FX業者の中には条件を満たすことで無料で使用できます。

FX自動売買であるEAを安定的に利用するためには、24時間安定して稼働している取引環境が必須と言えます。

証拠金の入金のみで負担なくVPSを利用できるのであれば、活用したい方は多いのではないでしょうか。